3月に福島経由で水戸に遊びに行ったときのこと。アクアマリンふくしまへ行きそびれたのでいわきミュウミュウこと(Google:0件)総合お土産センター
いわき・ラ・ラ・ミュウへ行きました。現場は海辺なので風がとても強かったです。
坊主のおむつ替えも終え、中をだらっと回っていたら
ジェラート屋さんが目に入りました。小腹がすいていたので、なんか食べていくかということに。
バニラ 抹茶 ゴマ ラムレーズン 紅茶 チョコチップ
クリームチーズ チョコレート ストロベリー ホッキ貝
俺「すいませんホッキ貝ください」0秒です。貝って!あの貝なんでしょ?そう思ってガラスケースを除きこめば
ビタミンDがたっぷり配合されてそうなドぎついピンクの粒々が見えます。もう俺の中の警報ランプ鳴りっぱなし。こいつは一刻も早く食さねば。はやる心を抑えてダブルの古代米ジェラートをチョイスしむしゃぶりついた次第。
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…こいつはやられました。
本命は古代米です。ホッキ貝はただの飾りでした。バニラジェラートに貝柱が入っているに過ぎません。しかし…なんなんだこっちは!黒がかった赤紫色の粒はその小ささからは想像もできない圧倒的な存在感。なんて言ったらいいんでしょう、鼻腔に残るスモークサーモンとかスモークチーズのスモーク部分のあの風味をまだ凶悪にしたような…
嫁「うわ これゲロの味がするね」バッキャロ――ウ
そんなこと言われたらもうこれゲロの味しかしねえよ!自分がゲロジェラートを食っていると考えたら一気に胸が重くなりました。
<まとめ>
20世紀のはじめ、古い概念や価値観は100%駄目なんだと主張して新しい芸術や生活を提唱したフィリッポ・トンマーゾ・マリネッティというイタリア人がいます。この人の言う
「未来主義(フュチャリスモ)」はあまりにも面白すぎて一晩くらい話せるんですけど、その中に
「未来派料理宣言」っていうのがあるんですね。旧来の料理法と権威的な料理人を駆逐するためならば敢えて凄まじい調味調合も辞さず、というのがそのおおよその主張です。
認定! 未来派料理!!<備忘録>
調理場よ、悪臭漂う牢獄、腐肉に満ちた穴倉よ、不潔きわまるルーが仕込まれる怪しげな悪の温床にして、素性の知れぬ悪党どもさえ吐き気を催す臭い食い物をこねくり回す、悪臭芬々たる洞穴よ。
―ジュール・マンカーヴ「未来派料理宣言」―